人が生まれてきた意味


小島先生:人が何のために生きているかわかりますか?

ーあまりの壮大な質問に、アノコモスタッフ考えて沈黙・・・

小島先生:人が生きる意味は二つしかありません。
いかに世の中に感謝できるか。
いかに世の中から感謝されるか。この二つしかないんですよ。


小島先生:僕たちは生かされてます。与えられた環境でいかにより良く生きるかを考えた時に、この広い宇宙の中で、自分は本当にちっぽけな一つの生命体にすぎないという謙虚な心を持つことが大事なんです。そうすれば、自然とまわりのものに感謝できるようになる。葉っぱや、川や、大地、お米の一粒一粒までありがたいと思える。

自分は偉い、自分は特別だと思うから、そこから差別が生まれて戦争が起きるんです。自分さえよければいいという考え方をしているとそうなってしまうんですよね。

逆に、まわりに感謝できれば、自然と自分もみんなから感謝されたいと思うようになります。感謝してもらうためにやるという意味じゃなくて、こうしたら喜んでもらえるかなとか、これをやったらうれしいんじゃないかなとか相手のことを考えて行動できるようになるということです。

ワンちゃんネコちゃんたちに対しても同じですよね。彼らは言葉が話せない分、よけいに僕たちが考えてあげないといけない。なでたら喜ぶかな、話しかけたらうれしいかな、そばにいたら幸せかなとかね。動物たちのことを考えて行動すれば、きっと彼らも喜んでくれるはずです。

ペットロスを乗り越えた先にあるもの

ーペットの存在が非常に大きくなってきた今の世の中で、ペットロスに苦しむ人が増えています。私も本当に他人事ではないと思っていて、その時がきたらどうしようか今でもおびえています。
小島先生にはそういう相談もくると思うんですが、どうやって乗り越えたらいいんでしょうか。


小島先生:そういう方はたくさんいらっしゃいます。
前に相談にいらっしゃった方は独身の女性で、かわいがっていたペットをなくして、自分も後を追おうかとまで悩んでいたんです。でも、七日参りや四十九日にきちんとお参りをして、法話を聞くことで、その悲しみを受け入れられるようになりました。そしてその悲しみを、そのコに出会えた喜びや生きる希望に変えることができた。さらに、そのコのために自分にも何かできるんじゃないかという気持ちにまでなれたんです。その方は結局、尼さんになって今は立派なお寺に入られてますよ。

ーすごいですね。法話を聞いて、そこまで考え方が変わるなんて。私もその時がきたらぜひ聞かせていただきたいです。
先ほど先生が、お葬式には癒しの力があるとおっしゃってましたけど、まさにそういうことですよね。


小島先生:そうですね。供養というのは、追善供養といって、生前その方ができなかったことを追いかけて引き継いで、善い行いをつなげていくということなんです。それは自分を見つめなおすきっかけにもなるし、また気持ちを新たにして次の一歩が踏み出せるようになる。

セレモニーとしての大切さもありますが、その中で、何を思い、何を考え、何に気づくかということですよね。

仏教は『気づき』が大切なんです。そこで気づいたことを、今度はまた未来へとつなげていく。前に言った話ともつながりますよね。お葬式と七日ごとの法要は、何百年も昔からずっと続いてきた歴史があって、それだけの意味がちゃんとあるんです。

ー本当に今日はありがとうございました。魂がふるえました!
またぜひ、小島先生の法話を聞かせていただきたいです。ありがとうございました!

インタビューを終えて

小島先生は、本当にお話が上手で、どんどん話に引き込まれていきました。2時間のインタビューがあっという間に終わってしまったという印象です。1日中でも聞いていたい!と思うほど、心地よい時間でした。
お話がおもしろくて説得力があるというのは、ご自身の経験や考察に基づいてのものだからなのだと思います。
人の言葉のいいところだけを寄せ集めるのではなく、自分で「気づく」事こそが大切なんだとあらためて感じました。

『大切な誰かや何かのために、自分ができることをする。』
とてもシンプルで、一見簡単なことのように見えますが、実はけっこう難しいのかもしれません。

アノコモは、そんなときに背中を押せる役割でありたいと思っています。犬猫ちゃんを助けたいと思っている人は、一人では動けないかもしれませんが、同じ思いの人たちがつながれば大きなチカラになります。
『誰かのために、困ってる犬猫ちゃんたちのために、なにか自分にできることを。』
街全体がそういう思いになったら本当に理想的です。そんな理想の未来を実現するためにまずは、人と人をつなげるという活動を地道にやっていこうと思います。

こうして、お話を伺うことであらためて、自分たちのやるべきことに気づけたように思います。
本当にこのタイミングで小島先生のお話を聞けたことに感謝したいと思います。ありがとうございました!

圓福寺さんのインタビューは今回で終了です。いかがでしたか?
来月は、動物の墓石などを制作されている上新石材店さんのインタビューです。お楽しみに!


取材日:2017/5/31 文:スズキ 写真:ミズノ

圓福寺さんについて


圓福寺は、円空上人が京都深草の里に真宗院を建立したことに始まります。岩津にある本堂は、安永九年(1780)に建立され、平成十四年(2002)に大改修がなされた、とても歴史あるお寺です。 ペット葬儀の草分け的存在でもあり、ペットロスに悩む方々を読経や法話で癒しへと導いてくださいます。 また、圓福寺会館では、テコンドー教室やさまざまなイベントも行われており、市民の憩いの場となっています。

【目次】圓福寺ご住職のアノコモ的法話「犬猫の死から学び、気づくこと」

ペットとともにいきること わかれた後に気づくこと


小島先生のお話をうかがって、ペットはかけがえのない家族なんだということをあらためて痛感しました。人間だから、動物だからという区別なく、みんな大切な尊い命であるということ。その思いは、アノコモの目指すビジョンと重なります。地域のみんなで小さな命をつないでいくためにアノコモは、まずは人と人がつながれる場を作っていきます。


インタビュー

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