圓福寺ご住職のアノコモ的法話「犬猫の死から学び、気づくこと」


岡崎市岩津町、国道248号線から少し入ると大きな石の門柱が見えてきます。
その間を抜け、さらに進むと広い敷地の奥に圓福寺会館が現れます。
そしてその隣には、荘厳なたたずまいの境内が鎮座します。

動物を飼っていらっしゃる方は、ご存知の方も多いかもしれません。
こちらの圓福寺では、ペット葬儀をおこなっています。
最愛のペットをなくしたとき、最後のお別れを告げる場所。
数多くの別れを見てきた圓福寺のご住職、小島雅道さんにお話をうかがいました。
別れ、悲しみ、そしてその先にあるものとはー。

第1回 18匹の猫の死からの「気づき」

仏教は学問


圓福寺会館内にあるソファーでは、作務衣姿のご住職、小島さんがにこやかに出迎えてくださいました。
まずは名刺交換を、といただいた名刺には「小島 雅道(Gado Kojima)」と書かれています。
「雅道さんっておっしゃるんですね!かっこよすぎます!」と沸き立つアノコモスタッフ。
ペット葬儀や死という重いテーマとはうらはらに、和やかムードでインタビューは始まりました。

アノコモスタッフ:今日はよろしくお願いいたします。不勉強で申し訳ないんですが、仏教のこととかあんまりよくわからなくて。

小島先生:大丈夫ですよ。お寺=仏教=宗教というイメージがありますが、実は仏教は宗教じゃないんです。学問なんです。
もともとお寺は学校だったんですよ。『寺子屋』っていうでしょ?つまり、お坊さんは先生なんです。
学校ができるずっと前から、世の中は平等だっていうことを教えてきたんですよ。

ー私たちみたいな素人が「先生」ってお呼びしてもいいんですか?

小島先生:もちろんいいですよ。お坊さんに先生って呼んだら、お、わかってるね、って思われるよ(笑)

ーではさっそく呼ばせていただきます(笑)。圓福寺さんはペット葬儀の草分け的存在というイメージがあるのですが、小島先生がペット葬儀に力をいれるようになったきっかけから教えていただけますか?


18匹の猫の死からの「気づき」

小島先生:昔、京都のお寺で修行していたときに、お寺の竹やぶで犬6匹と猫23匹を飼ってたんです。
そこは環境もよくて、犬なんて放し飼いでした。散歩のときもリードなしで、行くよーって言ったらみんないいコでついてくる。猫もそんな感じでみんな自由にしてました。

ところがある日、猫が18匹亡くなってた。何があったんだ?と思ったら、どうやら、毒の入ったエサを食べてたようでした。

お寺の近くに京野菜を作っている農家があったんですが、そこで猫たちが排泄をしてたみたいで。農家の人にとっては、手塩にかけて育ててきた野菜でいっぱいの大事な畑で、知らない猫が穴を掘ったり排泄したりするのが許せなかったのでしょう。
殺したいほど憎い思いをさせてしまった、これは自分に責任があると、本当に悔いました。

泣きながらその猫たちをお寺の山に埋葬して弔ったのですが、その時に、これではダメだなと思ったんです。
それで、ペットの火葬をしている業者さんと共同で納骨堂を建てて、きちんと供養ができる環境を整えました。

ーそれは今から何年くらい前の話ですか?ペットの葬儀をやっているお寺は、ほかにもあったんでしょうか?

小島先生:それが今から約30年ほど前の話です。もちろん当時はまだペット葬儀なんてやってるところはありませんでしたね。

そのお寺では年2回ペットの慰霊祭をやったのですが、最初の年の春は6件しか参加されませんでした。
でも、集まった人数は30~40人いたんです。その時思ったのが、ここにいる人たちはみんな、ペットのことを家族だと思ってくれてるんだということでした。
そして、秋にはそれが12件になり、100人くらいの方がお参りにいらっしゃいました。そこには春に納骨された方たちが追善供養におとずれてくれたということもあって、一気に人数が増えたんです。
次の春には200人以上がいらっしゃって、本堂に入りきれなくなってしまって、時間ごとに人数をわけて供養を行いました。秋には500人以上になっていましたね。
そこで感じたのは、きちんと供養することで、みんなが救われているということでした。やっぱりこれは必要なことなんだと。

お葬式には、世界一の癒しの力があるんです。

<続きます!第2回は 2017/07/12 Wed に更新します>

圓福寺さんについて


圓福寺は、円空上人が京都深草の里に真宗院を建立したことに始まります。岩津にある本堂は、安永九年(1780)に建立され、平成十四年(2002)に大改修がなされた、とても歴史あるお寺です。 ご住職の小島先生は、ペット供養の草分け的存在でもあり、ペットロスに悩む方々を読経や法話で癒しへと導いてくださいます。 また、圓福寺会館では、テコンドー教室やさまざまなイベントも行われており、市民の憩いの場となっています。

【目次】圓福寺ご住職のアノコモ的法話「犬猫の死から学び、気づくこと」

ペットとともに生きること わかれた後に気づくこと


小島先生のお話をうかがって、ペットはかけがえのない家族なんだということをあらためて痛感しました。人間だから、動物だからという区別なく、みんな大切な尊い命であるということ。その思いは、アノコモの目指すビジョンと重なります。地域のみんなで小さな命をつないでいくためにアノコモは、まずは人と人がつながれる場を作っていきます。


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